2007年02月02日

【第028章】

 かつて俺が通っていたのは、市内でも道内でも、一二を争う進学校だった。
 そういうと顔をしかめるライバル校もありそうだが、まあ、おおむね間違いないと思う。
 ところが、俺たちの世代、というか俺たちの仲間ときたら、ほんとうにデキが悪かったね。
 さきに紹介した蛸山のように、根は頭のいいやつも多かったんだが、みんな遊びすぎたんだろうか?
 大学デビューなんて言葉があるが、そういう意味では高校デビューか。
 はじけちゃって、燃え尽きちゃったかボケちゃったのかね。
 大蔵ヨシキというやつがいて、こいつもその典型的な例だった。
 パーマを当てた頭をリーゼントに決め、赤いスイングトップを愛用し、ストレートのジーンズ。
 気分はジェームズ・ディーンだったのかね。
 いけすかない野郎だな、と最初は思った。
 ところがいい男だったんだな、これが。
 大蔵は、スカしたテディボーイをてらっていながら、医学部志望だった。
 これは別に矛盾する話じゃない。
 ところがこいつ、ロックンロールと同じくらい、ギャンブルが好きだったんだな。
 大蔵はよく「うちのカツシンがさー」と言っていた。
 最初、何のことか判らなかったが、ある日やつの家に行って、判った。
 カツシンこと勝新太郎が、昼間っから焼酎のペットボトルを前に、赤くなってるんだ。
 大蔵の親父だ。
 なんのことはない、大蔵の親父は現場仕事の人なんだが、その日は雨で仕事がなかったんだ。
 見かけはまさに、カツシンだった。
 で、このカツシンが、大蔵にとって、のちのち、ある資金源になったんだな。
 まあ、親父というものは、がきどもにとっては常に資金源なわけだが、ちょと違う。

 ある日のこと大蔵が、誰もいない家の中、仏壇のある部屋で寝ころんでいたら、絨毯の間に万札が挟まっているのを見つけた。それはドキドキしたことでしょう。大蔵はそれを引っ張り出した。
 まさかと思いつつ、大蔵はその、カツシンの趣味であるところのペルシア絨毯をめくってみたんだとさ。
「そしたら、万札の海さ」と大蔵。「びっしりさあ、それもお互い瓦みたいに重なって、絨毯の下が全部万札だったんだよ」
 どうやらカツシンのヘソクリだったらしい。
「それがさあ、びっりしり並んでて、欠けてるところがないわけよ。そんなかの一枚が、ずれて、はみ出してたんだなあ」
 大蔵の取った行動を、俺はその時、当ててみせた。
「その通り。一枚二枚盗ったんじゃ、バレバレだからさ、一列もらったよ。元に戻しとけば、わかるはずないもんね」
 その金が、ちょくせつ俺たちに還元されることはなかった。
 大蔵はたいていそれをギャンブルで《濾過》したからだ。
「一列戻しておいたこともあったぜ。一回か二回だけどねえ」
 
 大蔵の得意分野は、当時流行っていたポーカー喫茶だ。
 俺はそばで見ていたことしかないのでよくわからんかったが、役が揃った後で何倍かにベットする機能があり、それでやつが一喜一憂していたのを覚えている。
 勝ったときには、おごってもらった。

 さて、そんな大蔵も、当時2浪していた。
 そもそも本人、医学なんかに興味はないし、そんな家でもないのに、カツシンがなぜか医者にこだわり、
「おめえ、医学部じゃねえと、大学なんてやらんからな」と常々言っていたせいだ。
 当時は国公立大学へ行くには、共通一次試験ってやつがあった。今でいうなら、センター試験ってやつか?
 とんでもない自己採点結果なのに、やつは北大医学部だか札幌医大だかを受験した。
 合格なんて、ありえない。
 2度目の受験も、同じようなことをしたらしい。
 まあ、そんな、ギャンブラー大蔵って男がいたと思って下さい。

 話は戻るが、俺の寮にすっかり住み着いていた蛸山は、もう東北に戻る気持ちはさらさらないようで、
「バイトでも探すかなあ」などと言っていた。
 そんなわけで、俺の部屋を基地に、出かけていくことが多くなってきた。
 
 ある日のこと、蛸山は終電に乗ったと思われる時刻に、べろんべろんに酔っぱらって帰ってきた。
「なんだタカギ、いたのかよー」というのが第一声。「グラが来てたんだよ、グラが」
「大蔵か?」
「そうそう、大蔵。おまえに何度も電話したのにさー」
「あいつ札幌だろ」
「それが、出てきてるんだよ」
 ろれつのあやしい蛸山によると、大蔵は「東京で大がかりな模試がある」とかいう名目で親から旅費をもらい、3泊ばかりの東京旅行に来ているとのこと。
 そんな模試が、東京であるもんか、と思うのだが、N島の親といい、受験生を抱える親というのは、バカになるもんなんだなあ。
 それはともかく、大蔵は今、上野の《とんでもない安宿》に投宿しているらしい。
「それでさあ、今日、すげえもん観ちゃったよ。ほんっと凄かった」
「何だよ」
「ストリップ」
「はぁ?」
「ストリップだよ。もう、感動したよ、俺は」
 酒のせいなのかなんなのか、蛸山の目は、遠くを見るように虚ろだ。
「そんなもん、楽しいかよ」と言いながら俺は、かつて寮の旅行で行った水上温泉で先輩たちと行った、わびしいストリップを思い浮かべていた。
「楽しいとかそういうんじゃないって。あれはもう《芸術》だよ。究極のエンターテインメントだよ。明日も行くことになってるからさ。タカギも絶対行こう」
「やだよ」
「いや。おまえはなんか、誤解してる。アレを観ないとおまえ、なんもかんも始まらないよ」
 冷蔵庫から取り出した缶ビールを飲みながら、蛸山は語り続ける。
 蛸山がここまで言うなら、そりゃ、何かがあるのかも知れないな、と思ったときだ。
「N島なんかも、泣いちゃってさあ」
「N島? N島もいたのかよ」
「いたいた。三人で会ってたんだよ。おまえにも何度も電話したんだよ」
 N島と聞いて、いやな気がした。俺はまだあの《入学金事件》の怒りから醒めてなかったのだ。
「あんな野郎と会うなら、なおさら行かねえよ、そんなとこ」
「まあそう言うなよ。あいつ、明後日、帰るんだよ」
「帰る?」
「そうだよ。札幌に帰るのよ」蛸山はしゃっくりをした。
 蛸山の話によればこうだ。
 N島は、例の一件がすべて親に知れることとなり、《入学金》の嘘もバレ、にっちもさっちもいかなくなった。事実を知り、ママンはぶっ倒れたそうだ。謹厳だが根は温厚なN島の親父は、とにもかくにもすべてを精算して、一度札幌に戻るようにと、N島に厳命を下した。N島は、親には逆らえない。すでに引っ越し荷物も送り返したのだと言う。
「たださ……ヒック」と蛸山はしゃっくりしながら。「精算つったって、学ロンの借金のことまでは、まだ親に言ってないのが、あいつらしいけどね……ヒック……とにかくさあ、明日行こうよう。タカギ、ぜったい感動するから……ヒック」

 翌日、俺と蛸山は、並んで電車に乗っていた。
 目指すのは、浅草六区。後に大がかりな手入れを食らうことになる『ロック座』という有名ストリップ劇場だった。
 何線に乗ってどの駅で降りたんだったか、調べればすぐに判ることだろうが、今はその手間が惜しい。とにかく、遠い気がした。
 精密に時間を示し合わせ、俺たちは途中の駅の、電車の中で合流したんだった。

「グラ! ひさしぶり!」
「おう。なんか、照れるねえ」
「相変わらず、地下資金は潤沢なのかよ」
「え? あ、カツシンのへそくりかい?」
「そうそう」
「いやそれがさあ……」
 大蔵はもう何年にも渡ってカツシンの絨毯埋蔵金を掘っては埋め、掘っては埋めを繰り返していたんだそうだが、やはり負けが込んできた。最初、三分の一ずつ重なっていた万札の海は、
「重なりの部分が、もう、こんなんなっちゃってさあ」と大蔵は指を小さく開き、「結局バレて、カツシンに、庭に蹴りだされて、あとはボッコボコさあ」

 俺たちは声を上げて笑い合ったが、N島だけが、笑いながらも肩をすくめるように、俺に遠慮してる感じだった。
 なんだかそれを見ると、もう例の事件のことなど、どうでもいいような気持ちになった。
「おまえ、帰るんだって?」
「おう。帰る」
「帰ってどうすんだ」
「出直すよ」
 何をどう出直すのかよくわからんが、まあいいさ。

 浅草六区の印象はといえば、とにかく広い遊歩道という感じだった。これは、俺の今の記憶と主観が言わせているだけで、それっきり行っていないので、間違っているかもしれない。
 当時は、後に愛読書となる『家宅の人』の著者・檀一雄が、一時期その場を愛人との隠れ家にしていたことなど知るよしもなく、ただ(歴史が刻まれていそうな街だなあ)と思ったことだった。
 ひとつ覚えているのは、狭い路地から、黒服の人が蟻の列のように連なって、街路にまで溢れていたことだ。その人びとは、明らかにその筋の人。ヤクザであることが一見してわかった。おそらく、誰かえらい親分さんの、とむらいだったに違いない。

 どんどんとテンションを増していく三人に連なって、「ロック座」にたどり着いた。
「アリス! アリス!」と、N島が、芝居がかった様子で両手を広げ、あたりはばからぬ大声で叫んだ。
 見ると、白い模造紙に達者な筆文字で黒々と「亜梨子」と書かれた看板がある。
「アリコ、じゃねえの?」
「違うんだ。アリスなんだよ」

 チケットの値段などは、記憶にないが、そんなに高いものでもなかったような。
 館内は思っていたより清潔で、映画館のような構造だった。
 ロビーの隅の販売機で、缶ビールを買って、中に入った記憶がある。
 中央通路のそばはすでに占められていたが、俺たちは2列目に席を取ることが出来た。
 何の気まぐれか、俺たちの前にいたオヤジが席を立って、出ていった。覗き込んだが、手荷物を置いている風でもない。
「ほら、そこ!」と蛸山が言って、N島の肘をつかんだ。
「いや、ここは初めてのタカギに……」
「俺はここでいいよ」
「そっか。すまんな。じゃ、遠慮なく!」
 N島は長い脚で背もたれをまたぎ、前の席へ移った。

 ショーの内容を細かく描写するには、俺の記憶は曖昧すぎる。あまり書き込むと、嘘になる。
 ただ、はっきり覚えているのは、それが《本気の》エンターテインメントだったということだ。
 開幕を告げるMC。サウンド。照明。すべてが一体化した、美しい舞台だった。
 踊り子の演技は熟練してはいるが、慣れからくるようなダラけた感じは一切ない。
 特に印象的だったのは、男のダンサーだ。
 均整の取れた、引き締まった身体の彼は、ある時はタキシード、そしてある時はTバック一枚になって、実に優雅な動きで、舞った。
 そしていつも、爽やかな笑みを、絶やさなかった。
 俺が感心して観ていると、
「な?」蛸山が俺を振り返った。「あいつ、すごくいいでしょ?」
「うん。いいなあ」
 もちろん、ショーは、セクシャルなものだ。踊り子さんひとりひとり、それぞれの衣装や趣向があるのだが、最後には全裸になって、あるいは薄衣をまといつつも、下半身は脱いで、お客の前にやってきて、股を開いて見せる。
 若かったからもちろん、性的な興奮はあったんだろうが、今思い出してもそういう記憶はあまりない。
 むしろ連中が俺を連れて来たがった理由の方ばかり考えていたような気がする。
 つまるところ、俺はちょっとばかり「楽しみそびれた」のかもしれない。

 そしてその時が来た。
 MCが告げた。
「さあ、本日のメインエベント。皆様お待ちかね。ロック座の妖精、アリスさんの登場です!」
 とかなんとか、ほんとはもっと流暢で詩的なアナウンスだったはずだが、そんな内容さ。
 N島は俺を振り返った。つまり、声にこそ出さなかったが、
「な? 《アリコ》じゃなくて《アリス》だろ?」というわけだ。

 亜梨子は、全身真っ白な衣装で現れた。小さくて細い女性だ。しかし頭は小さく、手足は長く均整が取れていて、バレリーナを思わせた。
 長くてふわふわとした羽毛の襟巻きを肩に巻き、くるくると舞いながら舞台に登場した。
 BGMにはセクシャルな猥雑さはなく、まるで、劇場全体で亜梨子を崇拝しているようなムードに包まれた。
 しかし、当の亜梨子には、気取ったところも、媚びを売るようなところも、てらったところもなにもない。
 ただ、穏やかな笑みを浮かべて、軽やかに舞っている。
 ストリップ劇場で、媚びもないなんて、おかしな表現だが、実際そうだったのだから。
 俺も、亜梨子に釘付けになった。
 例の男ダンサーも、亜梨子のことだけは、壊れ物でも扱うような、演技をした。
 体重を支えるような動きをしながらあえて、触れず。その踊りに悩殺されたようにこめかみを押さえ。
 まあ、その舞のテーマは、ひとつの「神話」だったのだろうと思う。
 N島の真後ろにいた俺は、左にいた蛸山を見た。蛸山は、目をむき出すようにして、その分厚い唇を半開きにしていた。
 右を見た。大蔵は、前のめりになって、ほおに肘を当て、深刻な話でも聞かされているような表情で、舞台を凝視していた。
 目の前のN島は、両手を肩の脇で強く握りしめ、背中をこわばらせていた。その表情は、もちろん見えない。
 亜梨子の舞台は、クライマックスを迎えようとしていた。
 白い椅子に片足を載せた亜梨子は、流れるような仕草で、下着を取った。そして平均台でも歩くような足取りで、舞台の縁を巡った。
 何カ所かで、そう、今で言う、M字開脚をしてみせた。親父たちがつきだした顔が、照明に照らし出された。
 亜梨子はまるで、N島を避けるように、あちこちでM字をやった後、最後にN島の、つまり俺たちの正面へとやってきた。
 M字開脚。
 そして亜梨子は、その細い腕を伸ばして、指を反らした手で、N島の頭を、ぽん、と叩いたんだった。
 N島がどんな表情をしていたのか、それは見えない。
 亜梨子はそして、すっと立ち上がり、バックステップで舞台中央へ戻った。
 ずっと肩にまとっていた羽毛の襟巻きを、振り回した。
 いくつもの羽根が、照明のなかできらめいて見えた。
 その中の一枚。
 舞台の風に乗ったのか、とりわけ大きく見えた一枚が高く舞い上がり、それが、狙いすましたように、N島の前へと落ちてきた。
 N島は両手で椀を作り、それを目の前に差し出した。
 羽根は見事に、N島の手の中に納まった。
 次の瞬間、N島は俺たちを振り返った。その顔は、泣き笑いとでもいうのか。とにかく、やつの顔は、涙でぐしゃぐしゃだった。

「俺はこれを、一生の宝物にするよ。アリスの羽根だよ!」
 N島の台詞は、いつもクサいんだ。けれどその夜は、それを許してやるのに、何の問題もなかった。
 劇場を出た俺たちは、しばらくのあいだ、余韻を惜しむように黙って歩き、誰ともなく、なんの変哲もない赤提灯の前で立ち止まり、そこに吸い込まれたんだった。
 舞台については、あえて言葉を交わさないことで、お互いにその夜を大事にしようというムードがあった。
 これまたありふれたねずみ色のお銚子に入った余り上等でもない酒を、お互いに注ぎ合った。
「俺、これ、一生の宝物にするから」
 N島だけが、なんども繰り返した。
 
 その日は北千住だかの親戚の家に泊まり、明日は早い便で札幌に帰ることになっているというN島は、10時までには戻らなくてはいけないと言った。
 安ホテルの空調で、少々喉が痛いという大蔵も、宿に戻りたいと言った。
 俺たちは、路上で、互いに握手を交わした。
「俺、必ず《返り咲く》からさ!」とN島。
「戻ってこなくていいよ。そもそも一度も《咲いて》なんてねえじゃん、おまえ」と、言わなきゃいいのに、混ぜっかえす、俺。
「とにかく、必ず東京には戻ってくるよ。この、アリスの羽根に誓って、さ!」
 やつらしい台詞。みんな、笑った。

 俺と蛸山がそれからどうしたか、蛇足のようだが、書いておこうか。
「もう一軒、飲むか?」と言ったのは、俺だったか。
「酒は、もういいや、俺は」
「じゃ、どうする?」
「どうするかねえ」
「なんか、寂しいよな」
「なんとなく、寂しいよねえ」
 俺たちは、上野のガード下(あるいは、そば?)にある、風俗店に行った。
 蛸山は、一度行ったことがあるらしい。
「とにかく安いんだけどさ。品質は、オレは保証できんからね」
「いいよ、なんでも」
 俺は、風俗は初めてだった。
 言葉につまるほどみすぼらしい店構えだった。
 俺が当たったのは、コリアンの女の子だった。
 無意味に広い個室は、床が、なんとも寒々しいタイル張りで、死体安置所かなんかを思い起こさせた。
 その隅っこに置かれた、小さなベッド。
 向こうの隅には、漫画の中でだけ見たことのある、いわゆる《スチームバス》みたいな機械が据えられていたが、ここしばらくは、雑巾のひとつもかけられていないように見えた。
 ラジオが鳴っていた。
 朝鮮語。
 民謡だとか、ポップスじゃないんだな、これが。
 今にして、本気で思うのだが、いわゆる北朝鮮の暗号放送、つまり、夜中に短波ラジオで、意味不明の数字を読み上げるというやつ、あれじゃなかったのかな。本気でそう思う。
 女の子は、愛想もなにもあったもんじゃなく、それでも俺は、下を脱ぎ、ベッドらしきものに横たわった。
 女の子は、おれのを乱暴にしごいた。
「タタナイネー、ゲンキナイネー」
「もう少し、やさしくしてよ」
「ヤサシク、イカナイヨ。ピューット、デナイヨ。ゴシゴシ、ネ」

 30分後、蛸山と、店の外で合流。
「どうでした?」と敬語の蛸山。
「すごいフーゾク初体験でございました」
「ははは。すまんすまん」
「タコ、イッた?」
「いんや。タカギは?」
「俺もー」

 俺たちは京浜東北線のホームで、横浜方面行き電車を待ってた。
「なんか、寂しさ、増しちゃったなー」
「増しちゃったねー」
posted by TAKAGISM at 00:00| Comment(1) | ササイのことで思い出した
この記事へのコメント
亜梨子姉さん綺麗でしたね。
今でもハッキリ顔覚えてます。
Posted by ありこファン at 2011年10月01日 15:44
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